キミと公園で/soft_machine
 
   キミと公園で



 これ以上、人を好きになるのはよそう
 そんな別れかたはやめて

 公園をかるい足どり
 コーヒー片手に横ぎる
 服が脱ぎたいって
 わたしは好きなのに
 キミはそうでもないらしいいくつかの物語

 誰もいなくなったサッカー場で
 どこか遠くを見ている横顔がさみしそうだなって
 裏庭に行こうって
 言ってくれた時の
 サイダーみたいな気分を覚えてる
 釦をはずされながら
 醜いブルーシートに
 うす紅いろの体液をこぼしながら
 しっかりと掴みあった
 もうすぐ離れてしまうから

 思いつづければ
 きっとキミも目ざめてくれて
 何も壊さなくなる
 いつか人にも翼がもらえるはずだよねって
 踏みちがえた階段でのんびり
 またひとつ
 キミと星が散るのを見あげてるんだ
 ひどくちらばる






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