バルコニーのテントと水泳/番田 
 
調整させられた。鉄の分厚いポールなので、大変であり、腕がしびれた。バルコニーは右と左で屋根との高さが異なり、ポールの高さを変える必要があった。それは水はけを良くするためなのだと思う、僕は自分のことをアインシュタインのように感じた。彼もプラハに在住していた時に、彼の部屋の壁の高さが異なることに関心を抱いたというエピソードがあった。そのような気づきが今この時代に私に降臨したということだろう、風呂でそんなことを私は考えていた。テントはどうにか設置できた。あとはその機能に期待するだけだった。アイリスオーヤマのブランドを傷つけないような機能に。
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