隣りの部屋のクーラーの音がうるさくて/
秋也
夜のごみ捨てへ
袋を抱えて
白い壁にヤモリ
張り付いて くねらせて 這って
電灯に抱えた半透明な袋が白く光り
しわが艶めかしく
「ゴミはその日の朝に捨てましょう」
掲示板に そりゃそうだ
捨てたから 寝れず 午前2時
終わらない夏のような彼岸前
まだ夜なんだぜ
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