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あらい
舌の肥えた過去が焼け落ちた瞬きを拾い上げ
同じ口を借りるまで、垢を吹き混ませて
足を酌み交わしてつないだ中心から
私は死にゆくのかと思いながら
(飢えるから か 欲するからか)
低く唸りを上げた風に
影は微動だにせず
ただ 馳せながら 涙しながら
縛り上げた静態を救い上げる
新しいうたを繕っている
唯
破れ目から捩じ込んだ 稚拙な今が行進する
只
翔けるのだと、
刻まれてゆくのだと、
身を切るよう
にして。 あわ
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