uroboros/医ヰ嶋蠱毒
 
「殉教者の髑髏に唾を吐き」
「遍く救済をドス黒く塗れ」

尾を?む蛇の口に擬態する赫色が血を零すスティグマ
喇叭の音に破れた鼓膜への雷鳴の轟が聖痕を灼き
白亜の病棟、陰鬱なベッドで瞬く真空管
洗脳された仔の握る天使が授けた銀色の鍵は
(赦されぬ咎の心臓を貫くような悔恨を)
母の子宮へと沈め、秘匿するように埋葬されて

「終末は半歩先の墓穴から飛沫く脳漿であろう?」

弾丸に穿たれた柔らかな皮膚の疵痕から
五臓六腑の陶酔と錯乱を誘う(神経を刺す)
遅効性の毒を追憶せよ反基督者
粛清された手弱女と嬰児達の肋骨に群がる
巨きな蛆蟲、高らかに謡われる歪んだ軍歌
ホルムアル
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