夏の夜に/日朗歩野
 
夜の風
びゅうびゅうと吹いている
公園でお茶

遠い空に
花火
しばらくして
ドドーン

身体の力が抜けて
この感じ

少し眠たく
次の花火を待っている

遠い空に
花火
しばらくして
ドドーン

風がびゅうびゅうと吹いて
何か洗われていく
蚊も飛ばされてく
このまま座っていたい

次の花火を見たら帰る
とか自分ルール

考えてるうちに
もう次はなかった

風がびゅうびゅうと吹いてるだけの
ただの公園に
僕は座っている


なぞのアンコール・ワット

ふと子供の頃読んだ
本のタイトルをつぶやいて
帰ることにした




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