勝手にやらせろ/ホロウ・シカエルボク
 

寝惚けたお前の目が見開かれるくらいに
猛烈なやつをぶっ放そうか
俺はフラストレーションの岩石になってる
どこかにはけ口を求めてるのさ

指先の些細な痺れが気になる
足のつま先の痛みはいつの間にか引いた
アレルギーはいまだ根を下ろしていて
薬を飲まなければ落ち着いて眠れない

誰が始めたんだ
虫が好かない夜だ
執拗な湿気の中
雪の中で佇んでいた廃墟のことを思い出してる

捨てられたものみたいに生きたい
続きとも終わりとも思えぬ
釈然としない美しさ
俺たちはそんなものに勝てることはない

俺の憎悪は目標がはっきりしない
おそらくはそれはいつだって自分自身な
[次のページ]
戻る   Point(5)