非の打ち所のないパーティーライフ/万願寺
ハッピーハッピーハッピーハッピーライフジェネレーター
そんな筈じゃなかったの
そういう積りで生くと誓ったのではなかったの
こんなふうに秋でもなんでもない生温い季節に
恨み言をゆうなんて
自分でもルール違反だと思わないの
六十八歳の老人を虐めたいわけではない
ないのに
どうしても
恨んでいないよと
言いたいのにどうしても
ハッピーハッピーハッピーハッピーライフ
ここにはハッピーしかもう無いのよ
どうしても寂しい
いまからでもいいから、ハッピーと程遠くても、わたしを愛したことを
証明してほしい
明日来てください
サッポロ一番味噌の袋と味のりを持って
来て、食べたいです
あなたの味が
わたしの育ちがあったことを確かめたい、悲望
銀河寸隙
熟れたナイフが月バターをなめらかに切り離していく
そういう愛であってほしかった
私は泣いているけど
こんな涙はいまさら役立つはずも無いことを知っています
ハッピーハッピーハッピーハッピーライフと言い聞かせる人生は
まったく要らなかった
手にしたくなかったよ
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