シナリオ『百合崎高校馬券部始末記』?/平瀬たかのり
で行く涼歌。
涼歌「何でしょうか」
真理「葛城さん、あなたどうするの部活」
涼歌「部活、ですか」
真理「もう六月よ。一年でどこにも入ってな
いの、あなただけよ」
涼歌「わたしだけ、ですか」
真理「そう。あなた美術部に体験入部してた
でしょ、何でそのまま入らなかったの」
涼歌「……帰宅部はだめなんですか」
真理「残念。うちの生徒は全員何かのクラ
ブか同好会に入らなきゃダメ。帰宅部っ
てのは存在しません」
涼歌「……」
真理「はい、部紹介のプリント、もう一回
渡しとく。ねえ、わたしが顧問の演劇部
はどう。役者足りてないのよ。やってみ
るとね、けっこう面白
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