山本英子氏の詩について/ふるる
」*2「わたしの本当の母が美しい逆さに立っている」*3などという表現は思いつかないし、捻り出す事もできない、という、詩を書く者としての才能の無さ加減がわかってしまう絶望。やばい、書き写すだけで手が震える……同時に「こんな素晴らしい書き手がいるなら日本の詩は安泰ですね」という安心の感情が湧き起こり。それ以上に、この世には自分の知っている哀しみよりももっと哀しいこと、もっと美しいこと、もっと切ないこと、もっと苦しいことがあるという事実を予感というか体感?させるから……なのかな???あと、文体がすごく客観的で、外国文学っぽいんです。人物の誰にも贔屓しないし、心情をあんまり書かない。私好み。
うーん山本
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