少女詩題/あらい
 

    侵蝕したもうイロイロ、もうひとかき。
   〈ダウト、を〉引いてるの。
   ――遺灰は埃をかぶり
、    (だよね?)

怒鳴ることも出来ないものですね。

届かない低地での山里をお貼り付けましてイタズラに描いた
 少女詩題も。襖は取り外され折れ曲がった銅銭を重ねてき
 たのです、

「ああ! ペテン師、今更坑口と常夜灯、焼き付けていたと
 ころで。訛と鈴の銀山が無意識の微熱に、不安定にも愛さ
 れたところで!」

(わたし、わたしを離さないで今の私を取り払って
 下血したところだけ膿んで痛みの報せを熾しています)
――口火を切られて
 眠り眼で、シートを斃して、何錠も罪混ませ
 あしもとに花が咲くのを、黙って下して魅せて

ねえ、
 支えなど
 ずっと何もない?(つちくれ)に装飾したアバズレの牢獄に、
 とたんと 幌と輪を燃していってて。
 底に膿が浚っていくのです。

それが、だ。

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