懋/あらい
 
斉唱せよ!

わたしとはどういうものか、ただただ渥アツい
  砌の際にかぎるも 星が流れ弾の 夜が貫かれ
   「鼠にくちづけろ! ハク往者に訪オトナえ。」

あれは眼差しの奥に見た
転に貂に化かされたありゃ鼬か
干上がったツチクレから飛翔するも

運命の輪、
 浅きあしおとが硝子のうつわに跳ねっ返り
  /吊られた男、また 
    ペリドットの深き森に深く湛んだところにあって
  /腕に架かる奴隷の
    足ばかりますぐにのびた月下にある水面を

 傍らから眺めています
 とても透いた翠雨から
(バブオブであろうとする)
 顔を覗かせてた女たちの 
  ――有機の結晶よ。
    ほたほたと斃れて果てる だいぶ道連れに
    至る、羽も持てない天使の霞が
    齎した 清き惰眠でございましたと
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