撚糸/あらい
 
凪いだ砂塵の内側から煽アオれた明り
外は煤けている
誕生/流星
足早に翔ける影 追い風が地に及ばない架け橋
碑にもなれないシャッター街 今が
移っていった赤提灯ほどよく詰まりきっていて
噛み点いたり沁みっ足タれたり 為去タメサりながら
いる部屋より低いところを、反射している

細波だから仕方ないかと流浪のものは
あてもなく招待状のない小さな鳴き瓶に
小骨がひとかけら、詰まっているとみたのだが
穏やかな空であろう そうであろうと首肯き
そう、風もなく穏やかで濡れる薄墨のたぎりを聞く

くろくうるさいアスファルトも点々と埋める
過誤より塔、摩天楼もまっすぐに落ちてしまっ
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