うぐいす/
そらの珊瑚
今年もうぐいすが鳴いた
うぐいすが
うぐいすであることを誇るような
透明の声は
命の分身
離れてしまえば
もう本体に戻ることはない
永遠に
たとえば
意に沿わない風にも
うぐいすは放つのだろうか
生きていることの悦びを
一瞬で消えていくだけの
この悦びを
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