花火/いつかの/半知半能
 
花火が上がると 君が泣く

瞬間

いつか会えなかった誰かを
そこに見て
いつの日のでもない君は
ここにいて

手は繋いではいけない

誰もいない夏祭り
君が泣くから
花火が上がる
散った後  音のない黒が愛おしい

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