ちらうら/あらい
濃藍を薄めたような夕暮れの氷雨の中を
急かされるような人々が幾重も点滅している
小さなカフェであなたはため息とともに頬杖をつく
隧道にある404が、沈んだ場合の料金は
家庭料理的に千切った雜草と、
今朝のチラシの
なんといったか。
程よいスパイスなら美化されて磨かれた
硝子の棺から、いつだって覗いていました
等間隔で置かれた椅子は小洒落ていて
民俗学で言う戦いが効率的に流れ星を射止めた
か細く頼りげない風貌を写していた
追い詰められた蛇は噛みつくわけでもなく
簡単に捕まれてしまったのですが、
それが蛇の狙いなのです。
やわらかなパンにシーツにガーゼをあてて
切り抜か
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)