畷の石(ナワテのイシ)/あらい
 
こともできない。囲われる安泰を呼び込むPC周りは埃がひしめき合うが、所詮酔いにご機嫌のごっこ遊びに命綱を繋いでいる。
 しんしんと降りやまぬ初雪を望んでいる銀色の犬になりたかった。からはじまるたわごと。だれのことだろうかとモザイクがかけて。浮ついたままかさついた手で縋っては大事にされる記憶があるがなぜか破れてしまう。
 視界をサプリメントと鎮静剤で補い期限切れのワセリンで保護しているエラー音。何処か消え失せる満足感、肥え太るだけのからだはどこへ往き何処へ向かうのか、終いが見えればそれで夢は冷める、投げ出された身などもうどうでもよかった。
 何も見たくない聞きたくない、今にして今に思えない、薄
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