望遠の日々/
服部 剛
少し、日常を離れた
千葉の港のポートタワー
展望階に近い小さなレストランで
遠いビル群のシルエットに沈む
夕陽をみつめ、ワインを一口
やがて
鼓動の小波は・・・聴こえ始め
いつもより離れた場所にいる
幾人もの顔たちが
しゃぼんになって、浮かんで消えた
( 僕はあの街で
日々を暮らしていたのか )
こんな風に いつか 誰もが
この世から遠のいてゆく運命(さだめ)なら
願わくば、遠いあなたの
今日という日に
よき夢を
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