シナリオ「恩寵のバーガンディ」?(新人シナリオコンクール・三次選考通過作品)/平瀬たかのり
ていう人」
寿道「うん、嘘やんな。けど杉原さん、自分
が三村さんと同じ立場やったらどう?」
陽鞠「え」
寿道「こんなインタビュー受けて『いや、あ
れ実はグラブに触ってたんですよ』とか言
える?」
陽鞠「それは――無理」
寿道「やんな。誰かてそうやと思う。けど、
時間たってからやけど、それをちゃんと佐
々木さんに言うた三村さんも、その前の十
三球目を打たへんかったことをずっと悔や
んでる佐々木さんもすごいなあ。一流のプ
ロの心って、ほんまにすごい。ぼくはそう
思う」
陽鞠「――うん」
陽鞠(M)「(あ、またヤバい……)」
寿道、画面に目
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