シナリオ「恩寵のバーガンディ」?(新人シナリオコンクール・三次選考通過作品)/平瀬たかのり
 
わぁぁっ!」
   佳也子、悲鳴をあげて起き上がる。

〇前同・佳也子の部屋の前の廊下(真夜中)
   佳也子の部屋の前を通り過ぎようとし
   ていた陽鞠だったが、突然の佳也子の
   悲鳴に驚く。慌てて部屋のドアを開ける。
陽鞠「どないしたん、ばぁばっ!」

〇前同。佳也子の部屋(真夜中)
   上半身を起き上がらせ、顔を覆ってい
   る佳也子。
佳也子「なんでもない。ちょっと、変な夢み
 てしもうてな。大丈夫や」
陽鞠「――ほんまに大丈夫?」
   顔を上げ陽鞠を見る佳也子。
佳也子「大丈夫や。陽鞠、コップに水一杯汲
 んできてくれるか」
陽鞠「うん、分
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