夢のかけら/
フォマルハウト
シューズを履いて
髪を束ねて
顔を上げて
この道を走る
あのころと同じリズムで
あのころと同じ呼吸で
夢は叶えるためにあり
自分は何者にでもなれると
本気でそう信じていた
あれから流れた長い年月
何かを守るために
ひとつひとつ
夢を手放して
わたしはやはりここにいる
前を向いて
この道を走る
あのころと同じリズムで
あのころと同じ呼吸で
そうすれば
遠い夢のかけらが手をつなぎ
背中をそっと押してくる
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