女學生日記 六十一/TAT
 
顔を見て笑つた



三月二十六日 火曜
天氣 曇
起床 七時〇分
就床 九時〇分

朝起きて妹と驛の方へ散歩に行つた
それから父の自轉車に乘つて?父の所へ行つた
それからお姉様と梨畠へ土筆を摘みに行つた
お晝食を食べてかへつた
晝からは貝掬ひに行つた
夜 隆ちやんと寢た
今日新也ちやんと弟の隆ちやんが来た



三月二十七日 水曜
天氣 晴
起床 六時三〇分
就床 十時二〇分

晝前 叔母様や新ちやんと土筆とりやせりとりに暮した
そのせりをお晝食におひたしにしたらとてもおいしかつた
晝から隆ちやんと縄とびをした
夜お風呂へ入つた



三月二十八日 木曜
天氣 晴
起床 七時二〇分
就床 九時二〇分

晝前は歸るので其の用意に忙殺された
隆ちやんが私達が歸つて居らなくなるので淋しさうにしてゐた
十二時の電車で眞桑を發つ
一時岐阜着
岐阜の叔母様の家に寄つて休んだ
それから丸物で買物をした
百貨堂で吉田先生にお會ひしました
四時十八分柳ヶ瀬發の自動車で歸りました
夜お風呂へ行く



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