眩惑/あらい
カシミヤの沈丁花の案で 編まれたような樹形図の
シルクを浴びて化粧する梔子のいうことが耳に残っています
それでは、金木犀が流れる川の畔(ほとり)で囀る愛玩鳥のコトバを
旧道を転げていく
上機嫌だと貪るは
無双の産物の
、このことよ
夜(よ)は背景をずらして事の起こりを列べたまなこの、
トルソーにあったこの烙印を 粗削りにも刺青にしてはと
死人に見やる ほしのひとつと金平糖を噛み砕き
酸いも甘いも身に有りて 朽縄(クチナワ)ばかりの黄泉の余(ヨ)と
潜り抜いたが意図と玻璃 右へ往ったり左へ逝ったり
心の像から口先までを
束ねるばかりの
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