転々と/かぜきり
山肌に
かすれて
張り付いた
涸れた
田んぼの
あぜ道を
白い
自転しゃで
駆けおりる
がしゃがしゃごしゃごしゃ
うたうじてんしゃ
目線の先はあかいとんぼさ
僕の視線は君をきゃっち
足元なんてみてやしない
まわるにまかせるしゃりんがぐるぐる
いっしょにじめんもはしゃいでごろごろ
足はすでに虚空をこいで
それでも視線は空のまんなか
きみにつられてはしりつづける
いやいやだってとまれないのさ
ぶれーきなんてそんなもの
さんだるといっしょにすてちゃった
え でも
あれれ とわれにかえったら
ぼくもいっしょにそらのまんなか
あかいとんぼといっしょひらひら
そらでころんだあかははるかに
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