シナリオ・駒は乙女に頬染めさせて?/平瀬たかのり
が日本――世界でいちばん
の装蹄師だ。俺の手は、爺ちゃんの手だ」
駿太の気迫に言葉が出ない寿々芽。
正純「寿々芽、彼に任せてみようや」
屈みこみ、レナーテの右前脚を慎重に触る駿太。
× × ×
レナーテの削蹄をする駿太。削蹄剪鉗(さくてい
せんかん)を使い、大胆かつ繊細に蹄を削ってい
く。その様をじっと見ている寿々芽、伽耶、沙耶。
伽耶「痛くないのかな……」
沙耶「うん……」
寿々芽「二人ともママに爪を切ってもらうでしょ。あれ
と同じよ」
寿々芽をチラッとみる駿太。
寿々芽「なに? 女子供に見られてたら世界一
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