シナリオ・駒は乙女に頬染めさせて?/平瀬たかのり
に座る。
浩紀「おはよ」
寿々芽「――おはよ」
浩紀「なあ、昼から映画観に行かへんか?」
寿々芽「はぁ?」
浩紀「一応誘ってやってるねんけど」
寿々芽「なによそれ」
浩紀「いやぁ、寿々芽最近ずっと暗い顔してるから気
分転換させたろと思うて。あ、勘違いすんなや。悪
いけど寿々芽俺のタイプと全然違うし。前から言う
てるけど」
寿々芽「あんた殴られたいわけ」
浩紀「おー怖。おまえな、そんな口しかきかへんから
いつまでも男できひん――」
ギロッと浩紀を睨む寿々芽。怯む浩紀。
寿々芽「いろいろお気遣いありがとう。でも昼からも
やることたくさんあるのでけっこうで
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