なにかを考えるとき、もう時計に目をやることはないだろう/ホロウ・シカエルボク
 
れればそんな気がしないでもない、でもそういった感情を抜きにして考えてみて欲しい、そんなものにどんな意味があるのだろうか?完璧な人生など生きられない、人生に貫くべき命題があろうとなかろうと、すべての時間をそこに費やすことが出来るものはいない、それは必ず下らない用に邪魔をされてしまう、人によってはどこかで途切れたまますっかり忘れてしまい、気付けばどんなものだったのかもわからないほどに草臥れてしまう…少し高いところ、灯りをともすための小さなバルコニーのようなところに上るための小さな梯子を見つけた、少し揺らしてみたけど問題はなさそうだった、慎重に体重をかけながら上ってみる、見下ろした景色はまるで極限まで濃
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