独り言2.6/ホカチャン
か!
いるのかなあ?それにしては物騒だなあ!などと思いながら
中に入った
そして目の前の障子を開けようとしたとたん
暗闇の中から「開けないで」という若い女の声がした
声は小さかったが絶対ダメという必死感があった
僕は一瞬で酔いがさめてしまった
そしてさまざまな想像が脳を駆けめぐった
その後静かに帰路についた
しばらくして友人は結婚した
その夜の開けないで!といった彼女が
今の奥さんかどうかは今だに定かではない
また聞こうとも思わない
どちらにしても青春だから
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