ブラッド・メイクス・ボイス/ホロウ・シカエルボク
もはやなんの意味も成さない、詩人など時代遅れだ、もしかしたら、書く、というその行為すらさえも…液晶画面に表示されるものがすべてになってしまって、人間たちはそれを自分で処理するという工程を忘れてしまった、「あそこにこう書いてた」「誰それがこう言っていた」そんな言葉が真実の根拠のように飛び交う世界、その時その瞬間、目の中に飛び込んできたものだけがすべて
ブラッド・メイクス・ボイス
言葉で知ろうとしているのではない、俺はさっきそう言ったはずだ、言葉は入口に過ぎない、あらゆるプロセスの扉を開ける鍵に過ぎない、ひとつの単語で終わりにしてはならない、ひとつの単語には様々な解釈がある、肯定にも否定に
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)