女學生日記 五十三/TAT
土曜
天氣 曇
起床 六時三〇分
就床 十時二〇分
朝の夜明頃 恰度四時半頃だつた
ドド………ピシ????ととても大きなすごい音がして家ががた??と動いたのでびつくりして飛び起きた
窓から見ると雪が降つたのである
朝起きて見てゐるとお隣の庇々瓦が落ちてゐた
家は門燈がはづしてあつたから好かつた
お父さんが看板を繩でしつかり結へなさつた
又しばらく立つてから殘りの三分の二程がどど……と落ちた
私は二階に居たのでとても大きい音がしてびつくりした
下へ降りて居つて見ると私達の腰位の深さであつた
父と一緒に雪のけをしたがとけかけてゐてかたくて中々力が要る
汗が出た
のけ
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