d?racin?/あらい
少年Aについて
その良心は浮世を漂うが/そのものではない
/野花には未熟も裏はないけど
/渡り鳥に行方を撒かせる
/ミチに茂らせているやさぐれや
/彼方の山山まで烏が覆う
/飲み込みの悪い蕾が無軌道な 青信号を
/冷え切った色彩の不細工なことと
/柔軟性の浅い虫の理想論を肩書に
/発育不全の天使が 瑠璃色のソラは
/はじき出された刻印を架した
拙いだらけのノーテンキが
具足にも洗われていきます
本日は晴天で お日柄もよく ご愁傷様にも
嘴に蛍を、
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