女學生日記 五十二/TAT
ること(特に自轉車通學)についてお話がありました
習字は清書でした
今日本當はピンポンの試合でしたが晝ごろから降り出した雪が大そうつもつたのでありませんでした
岐阜の叔母様は雪のため明日お歸りになることになつた
夜八時半になつても兄さんがお歸りにならぬので妹と二人長靴を持つて驛へお迎へに行つたが九時頃 柳ヶ?三時發がやうやくついた許りで兄さんはのつておいでにならなかつた
十時頃 白金から下駄ばきで新田まで歩いて来てそれからタクシ|で云らつしやつた
家についたのは十時二十五分でとてもさむかつた
風が出て雪が白い煙の様にあれ狂ふ
吹雪だ
明日はつもることだらう
自動車は四時頃 電車も四時頃から不通で驛には學生の父兄の方が一杯お迎に行つてゐらつしやる
私は迎へに行つても自動車を?んで迎へに行つてもらう事も出来なかつたが江藤さんの家のお父さんが
?んで下さつたのでほつとした
私達が仲々かへらぬのでお母さんまでお迎へに行らつしやつた
兄さんは今日耐久遠足で非常につかれてゐらつしやつた
そんなことで今日はやつと起きて居た
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