ひとり暮らしの伯母さん/ホカチャン
 
昭和3年生まれの伯母さんが
72歳の長男の持病を心配している
親はいくつになっても親なんだろう
伯母さんは
一人暮らしの知恵を身につけている
今は寒いのでお風呂は昼間入る
入るときには玄関の戸を開けて入る
風呂場での事故が増えているからだ
また、コロナ感染が増えているから
施設に通うのは控えている
動くのは大好きで
僕が行くと
杖をつきながらお茶をすぐに出してくれる
天気のいい日には庭に出て掃除なども行う
動かないと筋肉が弱くなり
ますます動けなくなるからという
不審な電話がかかってくると
「お金はないよー息子と住んでいるよー」と答える
伯母さんは一人で健気に生きている

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