占め子の兎/あらい
をおまけに、白々しいほど模範画を
重ねる。アナタは頭上にまんまる骨柄だけのフォントの人影を、塗り絵のように発色し
た割引だらけのラベルにモザイクでした
ただ目を奪われただけでしたが。汗と涙の結晶ばかりで、立腐れた明白は見るからに欠
けて無くなっていた。この色褪せただけのなにか、早朝、珈琲に混じった猫舌は甘った
るいくせに、抜け出せないブランケットは温いだけだ
つぶらなサイズに設計されたあんたも私も曼荼羅の、演出だけが意匠の名を刈り、アヤ
を型抜きしたような、名残ばかりが留められた症状と個性がある
「コレがすきなのよ」とキミ
――その、『明星。』
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