The best time/あらい
終電間際の乗り物が、並走する瞬間を待っている
これからの私は人質なのだと ぼんやりと思ったそれです
ナナイロの心身と募る、雪が、いつまでたっても滲み
正解を崩す楽園を片隅に あとすこしばかりの背を延ばした
ぴんと点滅する信号から、トラックにせよ山羊にせよ兎にせよ
ただの落書だよ。毎日の積み重ねは強く、「やめてください!」
お気に入りの曲を口にしてつま先から解く、クロスステッチと
蝸牛の糞のような過去が糸を引いているというのですよ。
キュービックジルコニアは
( 雑然とした。
/私は、 )
ヒビダラケで 渇いていた。
箪笥の奥歯に寝込んだ宝石が今晩も精巧で
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