__シズム:秋の心/あらい
雲は魚/
白雲が透けるほど気持ちよくのび
、春の日差しに溶け込んで
、青々とした若葉も
夏の陽炎に揺らいでしまう
通り雨に映し出された虹の橋も
、亘り切る。弾けて消える思い出も
、色づいては枯れ始めるころに。
硝子の器に浮いた魚は
「あっ」という間に流されていく
ナッツの欠片が陽気な、
陰影が間逆なヒトは、
アフタヌーンリコリスとなった。
多分かたちのかわりやすい若者が
横顔だけを そこら中に
シックリとさせ、
仕方ないのだとケラケラという
|薄ら笑いは
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