ドイツの思い出/秋田の米はうまい
シュトゥットガルトの朝はいつもコーヒーの匂いで目覚めた。
朝の気温低下で水蒸気でくもった窓からはブドウ畑の斜面が見え、大きな灰色の野ウサギが横切って行く。
ドイツのプレッツェルは日本のパンと違ってかたくても歯をたてるとざっくり噛み切れる。大きな結晶の岩塩がついたプレッツェルをニ枚にスライスしてハムを挟んで食べる。スモーキーな香りと岩塩の旨味がとても美味しい。
私が滞在したときはちょうどもののけ姫とエヴァンゲリオンを上映していて大学生のダニエルは日本のアニメをしきりにクールだと言っていた。
昼間はほとんどホストの伯母さんがまだ行ったことのない街へ連れて行ってくれた。
大昔に
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