ムイグヮー/AB(なかほど)
 
いは内地によくある日和見山
のようなものだったのかもしれません
上からの見晴しは素晴らしく
海に向かって沼地、サトウキビ畑、製糖工場
振り返って自分の教室が見えたとき 
意味も無く両手を高くあげました

何回目かに行ったときのバンザイが
先生に見つかることになり
そのムイに行けなくなったんですが
なぜかもう一度登ってみたくなり
見つからないようにと
違う道を行ったことがあります
知らない小道は中へ中へと
結局 胸の高さの洞穴で行き止まり
中を覗くと人骨が転がっていました
「裏の小山に入っちゃいけない」
という意味がわかりました

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