shape/あらい
役付けの先約、ふしだらな川に流す
彼方の名前を心臓に射す
儚くも あんたは! あんたは!
今! 一歩
足跡はすでに過去を示唆する
今! 未来を焦がれる囲いに縋ってそれで
過去に無く目下に拝み未来に嚥まれる
奥の縁に赫く景観は一途透明で
アクリルの壁に描かれた子宮を侵した
帰り道など 引き手のひとつと
どこそこに落ちている ミチミチと
何故我らが一列に白線を弾いて
幼生を産みだすか
〜わらわら〜
ため息交じりの鼻歌をカバン一つに連れ出して
『幸運を』
寝台に侍る一縷の意図が揺り籠を汲んで
『御武運を』
落日に滑る一線の光が現実を埋め込み
更に!
沙羅に!!
絢爛の錠剤 鉄扇のサイレンに揮える
前断、ステッキを翳して 刃こぼれを慄えよ
口銭を縷縷に触れ合う 添え木とせよ などと容易くは
憂鬱へ仮面を装う 洞《ホラ》 そこは畏國と華やぐ
けたたましい悪餓鬼の 空高く或る約束『HEAVEN』
戻る 編 削 Point(1)