詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
読んだことがあって、筋書きは知っているのだけれど、読んでいると、気になる言葉が出てきた。「キリストの現実」と「キリストの概念」のどちらが早く出てきたのかというところ。筋書きはこうだ。20世紀の青年がタイムマシンで過去のナザレに行き、イエスを探すが、見つけたヨセフとマリアの息子のイエスは生まれながらの白痴だったのである。そこで、主人公の青年は自身が予言者となり、イエスとして磔になる道を選んだのであった。主人公はマゾヒスト的な傾向があった。
7作目は、エイヴラム・デヴィッドソンの「どんがらがん」大砲のどんがらがんを手に入れた主人公は、それで北の国を治めようとしたが、だれも従わなかった。それで大
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