詩の日めくり 二〇二二年八月一日─三十一日/田中宏輔
う。キャプテンはいいですよと言う。しかし、老人の身体は宇宙船に乗ることができなかった。ふつうの身体ではなかったのである。老人の目は奥行きによる物の大小がわからなかったのである。
12作目は、R・A・ラファティの「うちの町内」町内に引っ越してきた連中が変わっている。タイプライターもないのに、タイプを打つ娘。禿頭に毛を生やす店。7フィートしかない店から20フィートのパイプを出してトラックに積み込む店。それらの店の住人は同じ一族の者であった。
二〇二二年八月十五日 「赤色偏移の仮面」
13作目は、フレッド・セイバーヘーゲンの「赤色偏移の仮面」同タイトルの短篇集でも読んでいた
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