好きなことは下手でもやり続けるしかないよな、生きろ。/ゼッケン
 
例えば

水たまりを越えようとして
かかとが派手に水しぶきをあげること
おれの脚は短かった、思ったよりもきっと水たまりは広かった
成長期はずいぶん昔のこと、これ以上脚が伸びることはなく
どうして越えられるといつも思ってしまうんだろう

越えるという選択肢があるからだ

選択肢が思考を誘導する
答えを間違えるのではない、何を問うのかが答えを決めるのだから
例えば 詩 を書きました
詩は水たまりです
晴れた日には気にも留めないアスファルトの窪みが
雨が降ったとたんに
足を踏み入れるのが躊躇われる場所になる
こころの
表面の
でこぼこに
痛みや愛情の甘やかな雨が降
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