サブスクにおける音楽/番田
のシーンともリンクしている。バンドを組まずとも、そういった手腕さえあれば、コンピュータグラフィックスのイラストにも似て、道具を揃えることなく発信が可能になっている。ようは、ギターを弾かず、ドラムを叩かずとも、音さえ良ければ受け入れられるような音楽としての流行の流れになっているのである…僕はそのような流れは危険なことだと思うのだ。ライブに出かけると、そのことを痛感するのである。体感する場所であるライブ会場と、仮想空間であるネット上との乖離を。その穴を埋めるようにして、打ち込みで入れられていたドラムをライブ会場でサポートのドラマーに叩かせても、人間的な感覚とは大きくかけ離れているように思えるのである。そして、そんなことを、僕は今日はよく晴れた日の机の上で考えていたのだった。
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