静かな時計が刻む時間はいつだって死んでいる気がする/ホロウ・シカエルボク
 

静かな時計が刻む時間はいつだって死んでいる気がする、死体の時の中で焦点のない日々を生きて空を見上げるころにはいつだって太陽は姿を消してしまっている、ヴァンパイヤのような一日の始まり、でも夜通し起きていられるわけでもない、百万の欲望が僅かな時間に脳裏を駆け巡る、そして一番細やかなものだけが叶えられるのだ、時はすべてを確信しているみたいに歩みを止めることがない、あるいはそれは、ただ流れているだけのものだからなのかもしれない、静かに、することを選ぶ時間はあまりにも短い、いつかの同じような夜を思い出す、そしてすぐに忘れてしまう、名前の付けられない記憶だけが、二十四時間営業のレストランの生ごみのように乱
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