ハーレスケイドでの戦い(四)/朧月夜
 
オーマルとは、この世界の巫女なのではないか?)と思ったのだ。
それは、当たっているとも言えたし、外れているとも言えたであろう。
オーマル・リケイディア。この世界の言葉で言えば、「絶えた者を率いる者」。

ヨランは、ぐるぐると旋回するような頭のなかで、考えた。
「良きこと? 良きもの? 彼女が我々をそう遇してくれるのであれば、
 拒絶する理もない。ここは、彼女の言に従って突き進もう」ヨランはにやりと笑った。
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