その先へ/ミナト 螢
 
虫が鳴いた夜も
星が輝いた空も
闇の中は眩しかった

手ぶらで歩いたから
光を抱くことが出来る

人の重さより儚くて
振り返る時は
愛を探して

どこかへ
帰りたくなる

羽根がなくても
丸くなった背中で

僕もまた
飛べるのだろうか
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