アマリトヲクマデ/あらい
 
事実は覆うべくもない
寄り添う人の穢れのない
後ろ姿
また急に
無条件で嘘だと思ったら
むしばまれる右も左も
シとかして
イトでむすぶひとへ
マドのところへ
なにかおおきな記憶など、
すれちがって眠っている
水源は徒歩より悠く、
ならんであるきだした
ながいくびとおっぽを延ばした
途ざる充ちを 今にしておもえば
眼帯と話す濃い風が大好きでした
大雨に鏡に、
花火に庭に、
炸裂する
無人駅の警告書が、
寂しくてしょうがない
暁と踏切に導火線を這っているだけの
すき、きらいは
紙粘土の常識を無限に視界に収めた
ささいな過去も未来も
古い滑舌を飲み込ませ
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