道/
服部 剛
日々の狭間に疼(うず)く声を
告白した君は
夜にうずくまり、自らを守り
静かな力を蓄えている
苦しみ、惑い
やりきれない
悔し涙の落ちる音(ね)が響く
この夜
遥かな空に瞬く星達は
多くの神秘を密かに告げよ
大地が沈黙の内に
智慧を囁くように
やがて
左右の靴は再び歩み出すだろう
白みゆく夜明けの地平に昇る
あの太陽へ
戻る
編
削
Point
(1)