誤 植/あらい
ゆらりとゆるくといて。
土だらけの校内放送は 杜撰な草の上で 海水が透ける、ジャズの存在を
感情の雫と肌に当てる、光合成のただ
曲線の坂。レース間際の新しい風の中で
ボクは
振りかざした数時間のライトが消える 少し風邪を引いたような、運命は
〈怖いだけの/今日を/知らない/ファイル〉に編集する。ファッショナ
ブルフェイスの、隅に置けない きれいなヒト
ボクが
ときどきパジャマ姿でも 躊躇わずに殴られたいのかと、消息不明の名前
も 出かける前に 見せつけるかのような 初夏の腐臭、
ボクの
改札口には交換日記を脱ぎ落とす、かの釘を抜かれた
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