それかあらぬか/
あらい
烈な領域に
わかばとワンカップと色褪せた
アウトロ《終奏》を佇ませる
消え残った地平のその、立ちのぼる真夜中は
そのままで、疚しいものだけ
有り余るぐらいに不自然で
水辺で暮す
胸にしまっておくだけの
湿気たライターの値段を査定するしかできない
むずかしいけれど本当だよ
粛々として寧ろ、その形ばかりが
待ち合わせのように、
祈りと
影を
身に浸したもの
そのためかどうかきっと輝石、これにて砂となる
見届けることがない未来、幕.
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